2018年3月23日金曜日

「痙性麻痺の体験」

当院では脳卒中の後遺症で運動麻痺がある方にボトックス治療を行っています。

今月の職場会議でボトックス仕入れ先のグラクソスミスクライン(株)の担当の方が、痙性麻痺の体験装具を持ってきてくださいました。
男性スタッフ数名が体験しました。


1年目PT
「今回体験装具を使用して、膝の屈曲や足の背屈が制限され、立ち座りや歩行がぎこちなく、後方へ転倒しそうになりました。体幹の前傾や股関節屈曲による代償を常に行わなければならず、また杖をついて支持基底面を大きくしなければ満足に動作することもできないことがわかりました。患者様の立場に立って考えることに繋げることができればと思います。」




7年目PT
「体験してみて、片麻痺の人の立位や歩行がこれほど怖いものであるということが分かりました。足首が固定されることで膝は動かず、身体も曲げなければ立位を保つことができませんでした。上肢、体幹の動きを制限されることでさらに動きが制限され、腰や首も痛くなってしまいました。運動麻痺や拘縮がある状況で動作練習を行うことは、二次的な影響も引き起こすということを再確認しました。」



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